お馬さんでも見に行こうか!

高校2年で麻雀を覚え腕には自信がありました。高校を卒業し都内にある大手・上場企業に入社しました。入社から1年経過し自分の所属する職場以外の先輩たちにも時々飲み屋に誘ってもらうようになっていました。飲み屋で先輩たちの話を聞いていると、以外にもギャンブル好きが多かったことでした。パチンコ、競馬、麻雀でした。ある時

先輩から「お前麻雀は出来るのか」と質問されました。高校時代毎日のように卓を囲んでいたので「はい出来ます」と答えました。先輩は「丁度いい、メンツが一人足りなのでお前これから付き合え、半荘するぞ」と言いました。社会人になり初めて麻雀をすることになりました。腕には多少自信があったのですが、先輩からレートとルールを聞かされ驚きました。レートも高いし、ルールもインフレ。割れ目、ドボン、焼き鳥、そして会社独特のルールが一つ加わっていました。どう見ても、和気あいあいというのではなく、ギャンブル性の高い真剣勝負そのものでした。勝つ時も大きいが負ける時も大きい、私はそう思いました。飲み屋から徒歩5分の所に麻雀店がありました。店は会社御用達のような雰囲気でした。場所決めが終わり、各自に配牌が整い親から順に第一打が繰り出されました。この時、私は感じました。「みんな強い」と。私の心の中でアラームが鳴り響きました。そして2つの結論が導き出されました。①今日は勝たなくてもいい、なるべく負けを少なくする。②先輩たちの力量を確かめ独特のルールを覚える。そのような麻雀を打つように導かれました。三人の先輩たちの雀風を観察しながらの緊張感漂う半荘となりました。そのような中、時間はあっという間に過ぎ去りました。結果は満足いくものでした。プラスにはなりませんでしたが大負けすることなく、若干のマイナスで済みました。以来、麻雀牌を握ることはありませんでした。自分の腕の未熟さを感じ麻雀から足を洗いました。しかし、生来ギャンブル好きな私は麻雀店からパチコン店、パチコン店から競馬場へと場所を移して行きました。あれから12年、今は日曜日なると一人息子に「お馬さんでも見に行こうか」と言って競馬場に足を運んでいます。

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